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特集 妊娠と薬に関する知識 薬剤師として必要なリスクコミュニケーション能力
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妊娠と薬剤Q&A


Q8 授乳中の薬剤服用の影響を教えてください。
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多くの薬剤は乳汁中に移行しますので注意が必要ですが、同時にその医薬品投与に伴うRisk and Benefitを考える必要があります。

忘れがちですが、それは授乳と薬剤について考えるときにも同様です。厚生労働省平成27年度乳幼児栄養調査結果の概要によると、母乳で育てたいと思った妊婦さんは93.4%に上りました。実際に授乳期の栄養方法は、10 年前に比べ母乳栄養の割合が増加し、混合栄養も含めると母乳を与えている割合は、生後1か月で 96.5%、生後3か月で 89.8%でした。

 

母乳育児のメリットは、乳児側には感染症予防(IgA・ラクトフェリン・リンパ球etc.)、小児糖尿病、小児がん発生率の低下など、そして母体側には分娩後の出血を止める、乳がん・卵巣がんの減少他多くが挙げられ、母乳育児で罹患率が低下するとされる疾患も急性中耳炎・気管支喘息(幼児)・重症下気道感染・アトピー性皮膚炎・胃腸炎・小児白血病・肥満などが挙げられています。このような母乳育児のメリットを知らずに、とりあえず薬剤投与中は授乳をやめれば良いと言うだけの考え方は再考が必要です。

 

多くの薬剤は母乳に移行しますが、殆どの場合乳児に大きな影響があるとは考えにくい移行量(relative infant dose:RIDの考え方)です。具体的な例が妊娠と薬情報センターのホームページに掲載されています。

 

なお、併せて注意すべきは酒・タバコなどの嗜好品で、これは避けるべきものです。また、サプリメントについても、ビタミン・ミネラルは通常量なら差支えありませんが、ハーブなどで安全性が不明なものを使用していれば控えた方が安心です。

※ 各薬剤の添付文書をご確認ください。

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