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特集 妊娠と薬に関する知識 薬剤師として必要なリスクコミュニケーション能力
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妊娠と薬剤Q&A


 

妊娠と薬情報センターについて

 

妊娠中の薬剤の服用は、胎児への影響、母体疾患への有用性を勘案し、正しい情報に基づき慎重に行われる必要があります。

しかし、個々の医師又は薬剤師が有用な情報を収集・評価することは難しく、実際は、添付文書のみの情報で母体に必要な治療が中止されたり、最悪の場合、妊娠中絶を選択しなければならないという状況にあります。

以上のような状況を改善する目的で、「妊娠と薬情報センター」は平成17年10月国立成育医療研究センター内に設置されました。本情報センターは、既に30年の実績があるカナダ・トロント大学病院の蓄積データ、公表文献データその他、成書(Drugs in Pregnacy & Lantation(Briggs))、Micromedexなどのデータベース、Medline文献検索、インタビューフォームなどを情報源として収集したデータを分類・整理し、さらに吟味・要約して信頼性のあるデータをまとめ「成育サマリー」を作成しています(表23)。

この成育サマリーを相談者の問診票に基づき回答書を作成し相談に利用しています。つまり、同じ薬剤に関する成育サマリーであっても薬物を服用する前か、妊娠とは気がつかず薬物を服用してしまった後かによって、回答書の内容が変わってきます。

本情報センターは適正な情報を提供するばかりでなく、薬剤を服用してしまった妊婦さんからの出産児の異常の有無に関する情報を収集、データベース化しています。また、欧米で市販されていない医薬品の疫学研究を行い、最終的には添付文書に利用しやすい形で反映させたいと考えています(表24)。

平成18年4月からは全国どこからでも相談が受けられるシステムが構築(国立成育医療研究センター ホームページご参照)されました。平成29年4月には各都道府県全てに拠点病院(表25)が設置され、その拠点病院でも相談が受けられる体制整備が進められています。当センターの作成した回答書をもとに、主治医や拠点病院に設置された「妊娠と薬外来」で情報提供を行っており、相談数は年間約2000例あります。さらに、欧米のネットワークにも参加し、情報交換や共同研究を行っています。

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