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特集 妊娠と薬に関する知識 薬剤師として必要なリスクコミュニケーション能力
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妊娠と薬剤Q&A


Q1 妊娠中に風邪をひき、熱もあります。
解熱鎮痛薬(非ステロイド性抗炎症薬:NSAIDs)を服用しても大丈夫でしょうか?
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妊娠全期を通して、NSAIDs の使用は避けることが望ましいでしょう。

NSAIDs 含有のOTC(総合感冒薬など)についても注意が必要です。服用が必要な場合は、

アセトアミノフェンの使用をお勧めします。

妊娠中のNSAIDs 服用による影響を表にまとめます。(表18
妊娠中の解熱鎮痛薬服用の影響
妊娠中期以降に解熱鎮痛目的でNSAIDsを使用する場合は注意が必要です。 妊娠中に解熱鎮痛薬を服用しなければない場合は催奇形性及び胎児へのリスクがないことが確認されているNSAIDsであるアセトアミノフェンの使用をお勧めします。ただし、抗炎症作用がそれほど強くはありませんので抗炎症作用を期待する場合は妊娠初期から中期であればアスピリンを使用することも可能です。

妊婦がNSAIDsを使用した場合、胎児に薬剤が移行し、プロスタグランジン合成抑制作用により胎児の動脈管が収縮し胎児循環持続症(PFC)が発症する危険性が指摘されています。アセトアミノフェンとアスピリンによる動脈管収縮作用は軽度ですが、アスピリンによるPFC発症例も報告されています。また、妊娠末期での使用は動物試験での動脈管収縮が報告されていることから避けるべきです。
妊娠中にアセトアミノフェンを使用した疫学調査結果を示します。(表19
妊娠中にアセトアミノフェンを使用した疫学調査結果
この調査や、他の研究報告を含めた情報からは、アセトアミノフェンによる胎児への影響はないと考えられますが、今後さらに詳しい検討が必要です。
NSAIDsの授乳婦への投与については、添付文書には総じて「母乳中に移行するため授乳を中止することに」になっていますが、連続して服用しない、授乳後服用するなどの工夫をすることで服薬は可能となります。

※ブルフェンのTmax は2.1h, T1/2が1.8h、ロキソニンのTmax が0.45h, T1/2が0.79h です。
乳児の場合、生後時期と個人差はありますが1日6〜8回母乳を与えることが多いようですので、3〜4 時間おきに授乳さ

  せるようになります。以上の理由により上記薬剤を服用しても最も血中濃度が高い時間帯での授乳は避けることができ
影響は少ないものと思われます。

 
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